SQL Server がインストール済みのAzure VM をデプロイする際、サーバーの照合順序を変更すると、デプロイに失敗する場合があります


こんにちは。日本マイクロソフト SQL Server サポートチームです。

 

SQL Server がインストール済みのAzure VM をデプロイする際、サーバーの照合順序を変更することができます。
しかし、サーバーの照合順序を変更してデプロイした場合、デプロイに失敗することがあります。

 

今回は、デプロイに失敗する原因と対処について説明します。
また、デプロイする際にサーバーの照合順序を変更する必要がない場合があるため、デプロイする前にご確認いただきたいこととして、まとめました。
なお、このブログの内容は2022 年 11 月時点の情報となります。
本件については、既知の問題として認識しており対応を検討しておりますため、対応に進捗がある場合には、こちらも更新します。

 

●対象の画面
 SQL Server がインストール済みのAzure VM をデプロイする際、下図のように[SQL Server の設定] タブから[SQL インスタンスの設定の変更] をクリックすることで、サーバーの照合順序を変更することができます。

 

 図.仮想マシンの作成(ご参考)

 


●サーバーの照合順序を変更してデプロイに失敗する原因
 サーバーの照合順序を変更する際、SQL Server をシングル ユーザー モードで起動します。
 その間、他のセッションからSQL Server へ接続することができず、SQL仮想マシン リソースの作成に失敗する場合があります。

 

●サーバーの照合順序を変更してデプロイに失敗した際の対処策
 タイミングイシューとなるため、デプロイに失敗したリソースを削除し、再度、新規に照合順序を指定してデプロイしてください。
 なお、弊社としても、既知の問題として認識しており、修正を検討しております。
 他方、修正には時間がかかることが予想されるため、ブログとして掲載しました。

 

●デプロイする前にご確認いただきたいこと
 日本語版のSQL Server を利用する予定の場合、SQL Server がインストール済みのAzure VM をデプロイする際にサーバーの照合順序を変更する必要がありません。
 Azure 上で用意されているイメージを使用してSQL Server がインストール済みのAzure VM をデプロイした場合、OS ならびにSQL Server は英語の状態でデプロイされます。
 そのため、Azure Portal に作成されるSQL 仮想マシンという名前のリソースを削除したうえで、Azure VM にインストールされている英語版のSQL Server をアンインストールし、日本語版のSQL Server をインストールする必要があります。
 つきましては、サーバーの照合順序を変更せずにSQL Server がインストール済みのAzure VM をデプロイし、以下のブログに記載の方法で日本語版のSQL Server をインストールしてください。

 

 ◆ SQL Server 2012 、2014 、2016 、2017 および2019 の日本語化手順は以下のブログをご確認ください。

 Azure 仮想マシン上に作成した SQL Server の日本語化手順(SQL Server 2012 , 2014 対応手順)

 Azure 仮想マシン上に作成した SQL Server の日本語化手順(SQL Server 2016 対応手順 )

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