Azure KeyVault を用いて AG 環境の暗号化を実施する


こんにちは、 SQL Server サポートです。

 

今回は、 Always On 可用性グループを構成するデータベースを Azure Key Vault を利用し TDE 暗号化する手順についてご紹介します。

手順の大まかな流れとしては以下の公開情報の手順を、プライマリ、セカンダリ両方で実施し、同じ非対称キーを用いてTDE暗号化する流れとなります。

 

Azure Key Vault を使用した SQL Server TDE 拡張キー管理を設定する

https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/relational-databases/security/encryption/setup-steps-for-extensible-key-management-using-the-azure-key-vault?view=sql-server-ver16&tabs=portal

 

Azure Portal での手順

Azure Portal にて、「Azure Key Vault を使用した SQL Server TDE 拡張キー管理を設定する」の手順1-3を完了します。

手順 1:Azure AD サービス プリンシパルを設定する

   -> 手順内で取得するクライアント ID 、シークレットはのちの手順で使用するため、必ずメモをしてください。

手順 2:Key Vault を作成します

手順 3:SQL Server コネクタをインストールする

  -> プライマリ、セカンダリ両方に同じバージョンの SQL Server Connector をインストールします。

 

各VM上での手順

1.プライマリサーバーで EKM プロバイダーを有効化します。

 1-1. SQL Server Management Studio でプライマリサーバーに接続します。

 1-2. 次の Transact-SQL スクリプトを実行して、EKM を使用するようにSQL Serverを構成します。

 

— Enable advanced options. USE master; GO EXEC sp_configure ‘show advanced options’, 1; GO RECONFIGURE; GO — Enable EKM